ケガの自宅での処置・対処法 | 川越の整骨院 - 霞ヶ関片野治療院

組織が壊されるとその部分に血管が広がって血液が大量に流れてきて壊された物質を排除したり・ばい菌を殺したり・修復を進めたり・・・色々な事が起こってます。　

この時に痛みを感じる化学物質「ヒスタミン」「ブラジキニン」なども沢山生成されます。これらの物質の発生を抑えるためにもしっかりアイシングをしましょう。

「最初はそれほどじゃなかったんだけど、時間が経つにつれて徐々に痛くなってきて・・・」というのはこの物質が組織周辺に多くなってくるためです。

・・・という事は逆に温めたり・マッサージしたり・揉んだり・さすったり・お風呂に長く入ったり・お酒を飲んだり・・などをすると、さらに痛くなってきてしまうわけですね。実は痛みが強くなって急遽駆け込んでくる方はこのケースが多いです！　みなさんも心当たりがあるかもですね（笑）

そして出来れば早くテーピングなどで固定した方が良いです！やはり動かさないように少しでもした方が痛みは早く引けますし、治りの期間も早まってきます。　何事も「早期発見・早期治療」ですね。

しっかり治るまでの間・もしくは最低でも１０日～１４日は温めましょう！

温める理由は「血液の中の栄養素と壊されている組織を交換する」という事です。先ほどの痛みを感じる化学物質も流されるので、痛み止めにもなってますね。

温める方法としては、なんでもいいです。お風呂・お酒・コタツ・サポーター・あったかカイロなども季節によってはいいでしょう（就寝時は低温やけどがあるので注意！）

マッサージはまだ組織が壊されてるので、痛めた部分より離れた場所をマッサージしましょう。

患部の直接マッサージは１４日くらい経った後が望ましいです。

テーピングなどの固定はしっかり２週間は継続した方がいいです。

よく皆さんに「痛いけど先生、大丈夫なんですか？？」と聞かれます。確かに２週間だと以前よりかは痛みが引けてますが、伸ばしたりするとまだ痛いでしょう。

しかし痛めた組織は「組織が線維化して硬くなって治る」のです。壊された部分がより集まって硬くなってるわけですね。　硬くなってるので当然伸ばすと痛いわけです。

「組織が線維化して硬くなってる」というのはストレッチすると身体が固い人は伸びなくて痛いですよね。実はそれと同じ様な構造になっているのです。

・・という事は身体が硬い人のストレッチと同様に「ちょっと痛むかな？気持ちいいかな？くらいでいいから軽く伸ばしましょう」というのが良いわけです（笑）

他にも最近の研究では「ある程度治った組織は軽く負担をかけた方が早く治る性質がある」というのが分かってます。　昔より手術の後の退院期間が極端に短くなったのもこれが理由みたいですね。

固定は怪我の程度の重さによってはまだしますが、かなり軽めの固定にして、わざと動かすようにします。

でも固定は我々の様な専門家の方がいいでしょう。同じ固定でも細かなテクニックでかなり動きや痛みが変わります。

なのでしっかり通院する状況は作った方がいいです。

私は長年整形外科に勤務した経験と、トレーナー時代の怪我の最中のトレーニング、患者さんの仕事にあわせて固定を出来るだけ負担を感じないように作成してますので、何かありましたら気軽にご相談ください。