半月板・膝の関節軟骨炎 | 川越の整骨院 - 霞ヶ関片野治療院

半月板や関節軟骨の役割は「ショック吸収機構」です。

・・・という事は、いつもいつも繰り返し半月板や関節軟骨を痛めてしまってるという事は「身体のショック吸収機構が失われている傾向ですよ！」という事になります。

この様な方々には主に３つの傾向があります。　

その傾向と対策をここでは挙げていきましょう。

みなさんは普段何気なく足をついてると思います。

しかしなんと４０ｋｇの人が片足を着くと、膝の関節の中に1.5～２tの衝撃がかかると言われてます。

なので

◆　男性のお仕事で多い安全靴・足袋などを履くお仕事の人

◆　女性の靴底で多い、薄いゴムの様になってる人・高さは関係なくヒールがある靴の人

◆　営業の外回りなどビジネス時の靴が「革靴傾向」の人

◆　裸足でフローリングを歩き回る保育士さん

◆　ゴムの長靴を履く炊事場などの人

◆　男女を問わずクロックスやサンダル、スニーカーの様なゴムの薄い靴を履く傾向にある方

などが診ていて多い傾向です。

まぁ歩くたび２t近い衝撃がかかるならそうなっちゃいますよね（汗）

対策としては「ランニングシューズや衝撃吸収材の入ったインソールを入れましょう！」

よく皆さんには「私の靴、底がふわふわしてるから大丈夫ですよね？」と聞かれますが、それは実はダメなんです・・

大切なのは「ショック吸収の素材が入ってる」ということなのです。

ランニングシューズを代表するショック吸収材としてソルボセインというのがあります。

これは薄くても２階から蛍光灯を落としても割れないくらいの性能があります。

靴底を触ったとしても同じようなフワフワの感じです。しかしこれだけ違うのです。

ランニングシューズはスポーツ用品店・インソールはワークマンの様な場所にいくと簡単に購入できます。

ちなみにスポーツメーカーのウオーキングシューズでも良いですが、仕事やプライベートなどで立つシーンが長ければやはりランニングシューズの様に強力な素材が入っているのが良いでしょう。

靴の交換の目安としては、毎日履いていて大体２年ご過ぎたころです。

毎日ランニングシューズを履いてる方でも、その靴が約２年経った辺りで膝を痛めるケースが多いですね。

２年経ってなくても靴底をみて随分減りが激しい方なども早めに靴を交換された方が良いです。

見た目はまだまだしっかりしていても、靴底のインソールを開いてみるとかなりぐっちゃりと潰されていて、その結果ショック吸収機構が働いていなくて膝・腰を痛める人が多いです。

もう一つショック吸収の素材があります。それは「自分の筋肉」です。

実は下半身の筋肉の役割の一つとして「ショック吸収機構」があるのです。

例えば腕の筋肉が疲れるとモノが持てなくなりますよね・・？それと同じように腰～足が疲れていると筋肉のショック吸収機構が落ちてしまって膝に繰り返しの負担がかかってしまいます。

腰の筋肉の疲労というと・・つまり「腰痛傾向の人が膝関節を痛めやすい」という事です。

プライベートで長く座るのを止めて横になるようにしたり、デスクワークの方は腰のストレッチを良くしましょう！という事になってきます。ストレッチの仕方は当院でも来院された方に細かく指導してます。

もちろん腰痛だけでなく足の疲れの強い人も同じことが言えます。

腰に関しては当院の「症状別メニュー・筋肉性の腰痛」に書いてありますので、ぜひご一読ください。

先ほどの項目で書きましたように、「筋肉はショック吸収機構の役割もある」という事は、

「筋肉自体が少ない人はそのショック吸収機構の力も少ない」という事になります。

同じお年寄りでも活発に動かない傾向の人ほど膝が痛める人が多いです。つまり筋力がある人の方が膝は痛めずらいのです。

動く人でも膝を痛める方は先ほどの項目で書いたような「靴をチェック」「腰～足の筋肉の疲労をチェック」をしましょう。

筋力低下はなにもお年寄りに限らず、働き盛りの方もたくさんいらっしゃいます。

傾向としては

１．通勤の行きかえりが車

２．仕事はデスクワークや運転が主。

３．プライベートは自宅でゆっくりされる傾向の方・歩き回らずYouTubeやDVD鑑賞が多い方

４．あまり運動をされない方

どうでしょうか。良くいらっしゃる傾向ではあると思います。

筋肉を鍛えるといっても、「膝の中に負担をかけないように足～腰回りの筋肉を鍛えなくてはいけません」

なので自転車を週２～３回１５~３０分程で良いのでやってみましょう。

あとは水泳なども膝に負担をかけないように筋肉が鍛えられるので良いです。

水泳は平泳ぎは禁止です！意外にも膝と腰にはかなりの負担がかかってます。

筋力低下は足だけではありません。体幹トレーニングも大切になってます。つまり腹筋などもです。

横になって腹筋の力だけで上半身を起こせない人なども膝を痛めやすいです。

体幹トレーニングは「膝の中に負担をかけないように足～腰回りの筋肉を鍛える」という意味でも条件を満たしています。

なので当院では上半身が起こせなくて筋力が低下してる方には腹筋を施術メニューに取り入れてます。

しかしトレーニングをするといってもなかなか自分では実行出来ません。

なので女性だったら「美ボディの為に！」「肌の為に！」

男性だったら「腹筋を割るために！」「今やってるスポーツのスキルUPの為に！」体幹トレーニングしても良いかと思います。

当院ではトレーナー時代の経験を活かして、私がモチベーションを上げながら頑張ってる方々がいます。

私たちの傷や筋肉などの組織の疲労は血液が流れていつも素材の交換が行われてます。（新陳代謝といいいます）

ところが膝の中の軟骨組織や半月板は簡単に言うと血管が少なくなってる作りになっていてこの新陳代謝があまり良くないのです。

これには理由があります。

もし強い衝撃を受ける膝の中が血管だらけだったら？　しょっちゅう痛めてしまって使い物になりません。

なので血管を少なくしてその代わり強靭度を強くしているわけです。人間の身体って凄いのです・・

どんなしっかり治療しても１か月～２か月はかかってしまいます。

温めるという事は＝「血液の中の栄養素と壊れた組織を交換する」という事です。これを「新陳代謝を上げる」と言います。

膝の中は身体の深い層にあり、先程も書きましたように血流が悪い場所なので、じっくり時間をかけて温めた方が良いです。　

この「身体の深い層まで温める」というを意識するのが大切になってきます。

代表としては

・お風呂にゆっくり浸かって身体を中まで温めましょう。

・日中はサポーターを巻いてその上から使い捨てカイロを貼ったりしましょう（寝るときは低温やけどがあるので控えましょう）

・ストレッチを大きくゆっくりすることで中の組織までこまめに血流を良くしましょう。

などです。

さてこれまで

１．硬い靴を控えてランニングシューズなどに履き替えましょう。お仕事で硬い靴を履かなければならない人はワークマンなどでショック吸収材のインソールを靴底に敷きましょう。

２．腰～足の疲労・痛みがある人

３．筋力低下が著しい人

４．膝と普通の身体の部分が同じように治ると思っていて、「痛みが治まったら大丈夫だろう」と思ってつい使ってしまっている方

５．普段から身体の深層まで血流を良くしてない方

この１～５の項目で１番を争うくらい大切なのは・・・

１と２と３なのです！　

でも確かにそうですよね。一番最初に説明した「身体のショック吸収機構が慢性的に痛むという事は、身体のショック吸収機構が失われています」という事です。

みなさんは「温める」という事を重視しがちな傾向にありますが、それよりも「ショック吸収機構を取り戻しながら修復する」という事の方が大切になってきます。

３の筋力を鍛えるのは時間がかかりますが、１．２の項目はすぐにでも実行しやすいと思いますので、どうぞお試しください。（腹筋がない方はぜひ３も・・・（笑））

その他番外編として「体重を落としましょう」などがあります。

たしかに心当たりのある人はこれらを解決するのはとても良いことですし、「確実」に効き目はあります。

でもそんなのは皆さん良くご存知だと思います。

みなさんが知りたいのは「即効性があって続けられそうなモノ」と私は感じます。

もちろん通院してしっかり治すのも大事な部分です。私も患者さんのモチベーションを上げる様に頑張って声を掛けていきますので、お互い協力しながら長年の悩みにピリオドを打ちましょう！