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オスグッド・シュラッテル氏病
あなたのお子様の膝の痛み。気づいてあげてますか?
- お子様が走った後の膝がしらの痛みがつらいと言っている時
- 「オスグッド病」と言われたが対処の仕方が分からない方
- 運動は現在どこまでしてO.K.か迷っている方
- 普段からの予防法を知りたい方
- オスグッド病の痛みがなかなか引けない方
オスグッド・シュラッテル氏病は何故痛くなるのか?
みなさんの太ももの前の筋肉・「大腿四頭筋」は股関節の付け根にくっついていて、そこから膝のお皿の下の骨までくっついています。
この膝のお皿の下に筋肉がくっついている場所の事を「脛骨粗面・けいこつそめん」と言います。
大腿四頭筋が繰り返し引っ張られると、この「脛骨粗面」が繰り返し引っ張られます。
引きちぎる力が繰り返されて骨の表面にある「骨膜」の炎症が起こります。 この様な感じです。
大腿四頭筋が主に働くときは「地面を足で蹴る時」です。
主に歩いたり走ったり。ジャンプなどでもこの筋肉は使います。
それでは普段使ってる部分がなぜ痛くなるのか?
次の項目では「オスグッド・シュラッテル氏病になりやすい人環境の人」を挙げていきます。
なりやすい人その1.10代のよく走るお子さん
オスグッド病は主に10代前半の子供が症状を発症しやすいです。
「10代前半が多い」とは言っても、どんどん背が伸びるなど成長が止まらないくらいの人は17歳や18歳のお子さんも診る事がありました。
統計的にみると大体大きく伸長が伸びる10前半が圧倒的に多いという事です。
理由としてはこの「脛骨粗面」の部分が海面質という「骨が大人になっていく際の成長段階の組織」なので、くっついてる部分が比較的柔らかいのです。
そこに繰り返し引きちぎられるような事を繰り返すことが多いとしたら・・・やはり痛めますよね。
なのでサッカーや野球・陸上・バスケ・剣道・空手など走る・ジャンプする競技を一生懸命やってる子に多いです。
なにもスポーツしている子に限らず、「休み時間などに活発に走り回ってる子」などもよく症例として見受けられました。
ここはお母様も見落としがちですね(笑) 「うちの子は特に走るスポーツはやらせてないけど・・・」と思う方は、担任の先生と話し合ってみて普段の様子も確認してみましょう。
なりやすい人その2.姿勢が悪いお子様
ここでの「姿勢が悪い」は大きく2つに分けられます。
1.猫背の人・側弯傾向のある人
生まれつき骨の変形によって側弯がある人。これにつきましてはハッキリ申しますが、年齢が高くなって骨の成長が止まるまで待つしかありません。
解決策としては全身に筋肉をつけた方が良いのです。
しかし本格的に身体に筋肉がつくのが男性ホルモンが安定する大体16歳~なので、やって無駄ではないのですが、誰しも安定した結果が出ずらいのが現状です。
これが骨には特に問題が無く、いつも姿勢が悪くて筋肉緊張によっての側弯がある人なら希望は持てます。
いわゆるこんな人は「普段のプライベート・学校での姿勢をチェックしましょう」
多い傾向としては
・あぐらや畳などにベタ座り
・お尻を前に出して背中を丸める傾向が多い
・ソファーに座ることが多い
・座ってスマートフォンやiPadのタブレットが多い
・うつ伏せでTVをみたり本を見たりすることが多い
・授業なども足を組んでる事が多い
・斜に構えた姿勢でいることが多い
などです。どうでしょうか?あなたのお子様をチェックしてみましょう。
背中が曲がってると、全体的に前側の重心にかかってしまいます。そうすると股関節が前に曲がって膝に重心がかかる→膝が曲がる→つま先立ちになりさらに膝に負担を与える。
こんなサイクルになってます。
2.普段の座ってる姿勢が足に荷重がかかってる人
座ってるクセには患部側の足に強くでなくても体重がかかってる状態が多い人に多いです。
多い傾向としては
1.椅子の足につま先立ちしてる
2.膝を曲げて足を折り込んでる
3.ちょっと斜に構えていて片足に体重がかかってる
かなり強く踏み込んでなくても1日中この「軽くでも体重がかかってる姿勢が多い状態」と運動してなくてもオスグッド病になっているお子様がたくさんいます。
これらは無意識にやってるので本人にはほぼ自覚がありません。お母様や学校の先生の「気づき」によって発覚することが多いです。
なりやすい人その3.運動の環境が悪くてなかなか休みが切り出せない人
なりやすい環境としては、色々なケースがあります。
1.監督がこの症状に対して無頓着でなかなか練習を休ませてくれない
2.同じく怪我用のメニューを組んでくれない
3.「休んでいたから」という理由で試合に出してくれなくなる(症状のせいで試合を休ませるのは良いことです)
4.子供側が気をつかって休むという事に切り出せない。
5.練習を休むという事・ケガ用にメニューを変えるという事は良くない事だと思ってる方。
6.子供が元気すぎて「ちょっと走るのが引きずってる感じだけど・・大丈夫でしょう」と思ってる方
・・・いかがでしょうか? 大人側が初期症状に早めに気づいてあげれるかもポイントです。
先程の例にも挙げましたように、「気づく」よりも怖いのが「痛いけど頑張るのが大切」という部分です。
確かにそういった「気丈に頑張る」というのは本気でやってるスポーツにおいては大切な事です。
しかしもし団体競技なら一人足が痛いのを引きずってプレイしているときっとその試合は一人分の働きが無くなるので、チームが負けてしまうでしょう。 そうしたらチームがなんのために頑張ってるかが見えなくなります。
初期~中期前なら若いので早く治って復帰しやすいです。
一方慢性期になると血流が悪くなるので治りずらいです。
「しっかり休んで早く回復させる」
「身体が使えるところは使って練習メニューを組む」
というのも大切な事なのです。
この項目で挙げた「子供が信号を出してるにもかかわらず、親側が気づくのを怠ってしまった」という事も慢性化にさせないためには大切な事です。
少しでも足を引きずっていたり運動の後・階段を降りる際の痛みが確認出来たら、早め早めにご来院下さい。
なんでも早期発見早期ですよ!
なりやすい人その4.腰痛傾向・筋肉の疲労がずっとがある人
筋肉の役割の1つとして「衝撃を吸収してくれるショック吸収素材」というのがあります。
オスグッド病を全体的に診ると、全身・特に下半身の筋肉の疲れが取れてなくて緊張が強い人が多いです。
つまり下半身全体のスプリングが効いてなくて病変部分に負担がかかってくるのです。
さきほどの項目で書かれた、「疲労がなかなか取れない・取れる環境作りが出来ていない」のもそうですが、姿勢が悪くて腰~骨盤にかけての疲労が取れてない人も多いのが現状です。
「10代の子供だから、腰痛はないでしょう・・」「本人も腰は痛がってないし・・」と思いきや、実際腰の部分を指で押してみると痛がる子が結構います。
どうかオスグッド病のお子様がいる時は、腰もチェックしてあげて下さい。
運動だけではなく腰の筋肉の緊張になる原因として、やはり先ほどの項目で挙げた
◆ いつもの姿勢が悪い人
も当然腰~骨盤の筋肉の疲労・緊張を高めます。
現在はスマートフォンやiPadなどでお子さんでも腰痛になる方が増えてきました。
家にいる時の姿勢もオスグッド病の予防・治療になってますのでしっかりチェックしましょう。
筋肉の疲労なので、腰~足にかけてのストレッチは当然有効です。
ストレッチは写真にある大腿四頭筋のストレッチも有効です。
しかしやはり腰~下半身全体のストレッチもしっかりやった方が効果は高いです。
よく見かけるのがこのストレッチだけやってる方がいますが、さきほど書きましたように「スプリングである腰~下半身全体の疲労を取ってあげる」事が大切になってきます。
腰~下半身はよくあるストレッチで充分です。
お風呂あがりだけではなく、
◆1日何回でも良いからこまめにやってしっかり血行を良くする
◆しっかり2週間~3週間は続ける
筋肉はゴムではありません。生きた細胞なのです!
こまめにストレッチをしたりしっかり続けることによって壊された組織が回復して治っていきます。
しっかり継続・通院をしましょう!
なりやすい人その5.靴が硬い人
走るなかでもう1つショック吸収材があります。
それは靴です。オスグッド病が多い傾向の1つとして
◆ 硬い靴を履いてる人が多い
◆ 靴がもう履きつぶされてしまってる
のが挙げられます。
靴はスポーツ用のランニングシューズが望ましいです。
サッカーなどで硬いスパイクなどが多い子もこれに当てはまってます。
せめて学校での常時使用するのはランニングシューズにしましょう。
靴が履きつぶされてる。これも結構多いです。
良く動く男の子などは、わずか1年で靴底がすり減ってオスグッド病やシンスプリントになってしまう事があります。
こまめに靴の底をチェックしてあげましょう!
オスグッド病を痛いけどガマンして使ってると・・・こうなります
オスグッド病は慢性化が進むと数ヶ月かかってしまいます。
いくら若くて治りが早いといっても慢性化が進むと治るのは遅くなります。
普通の傷とは全く様相が変わってきているのを是非ご理解ください。
そしてその先に待ってるのは「疲労骨折」です。
疲労骨折も血流が相当に悪くなってしまってるので、いくら若くてもこれも数ヶ月かかってしまいます。
ガチのスポーツしてるお子さんにとっては治ったとしても数ヶ月は目標としてる「レギュラーメンバーになる」や「もっとスキルUPして上手くなる」という目標は遠ざかってしまうでしょう・・・
「お子さんは何のために頑張っているのでしょうか?」もう一度見直してあげて下さい・・・
自分でのセルフケア・予防のしかた 一番大切なのは!
いままで書きましたこれらをまとめると、
1.プライベート・校外活動・学校でよく走るお子さん
2.お子さんのプライベート・学校での姿勢チェック
3.監督などを含めた運動の環境がどうなってるかをチェック
4.腰~足の筋肉の疲労がしっかりとれる行為が出来てるか(ストレッチを含みます)
5.普段の靴・運動時の靴が壊されていないかチェック
これを改善するという事は、そのまま自分で出来るセルフケアになってますし、これは症状が出てない方にはそのままオスグッド病にならないための予防になってます。
でもここで一番大切なのは「ご両親の気づき」なのです。
子供はみなさんが思っているよりかは、「ずっとご両親や周囲の人間関係に気を使ってます。そしてその解決方法を知りません。」しっかり声を掛けてあげたり細かな様子をチェックしてあげたり、時には学校の様子も先生と協力して確認してあげましょう。
オスグッド病はかなり痛いですし、何よりも好きな運動や生活の制限がされてしまう場合が多々あります。
「気づき」によって健やかな学校生活を送らせてあげましょう!
オスグッド病でもO.K.な運動とは
◆ スクワット系は禁止です
◆ もちろんダッシュ・ジャンプは禁止です
◆ 体幹トレーニング系はO.K.
◆ ゆっくりとしたフォームをチェックするような動きはO.K.です。
◆ 上半身は何でもないのでトレーニングは何をしてもO.K.です。
◆ もしスタミナをつけたくて市民体育館などで水泳をするのなら、平泳ぎ・バタフライは禁止。クロールはO.K.です。
◆ 自転車を強く漕ぐのはダメです。
この様になってます。
初期症状なら早めに良くなりますが、中期~の慢性症状は時間がかかります。
やはり予防は大切です。
当院ではどんな事を施術するか
当院の実費治療コースでは
◆ 痛みが強い場合は「ハイボルテージ療法」
◆ 組織を早く修復するための細かく組織を触れて治す「手袋導子を使ったMCR療法」(マイクロカレント療法)
◆ 背中~腰~足の細かな組織の緊張を取る・血行を良くするSPAT療法
◆ 効果的なストレッチ指導(フォームも見ます)
◆ オスグッド病の中でもその人に合わせた運動メニューのアドバイスを致します。
つい先日痛めたばっかりでの保険治療コースでは
△ 痛みが強い時は「ハイボルテージ療法」吸盤タイプ
△ 組織を早く修復するための吸盤タイプのMCR療法(マイクロカレント療法)
△ 腰~下半身のストレッチや指導
などを実施しています。
症状がどうしても長引く症状だけに、どの施術もやはり通院して頂くようにお願いしています。
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