みなさんこんにちは。片野ですm(. .)m
※ 注意! 今回の話は緊急事態宣言が出る3か月ほどの前の話になります ※
私には3歳年上の兄がいます。 普段のお仕事は戸田建設会社という真夜中に高速道路を作ったり、ダムを作ったりするお仕事なのです。
なのでどうしても職場、つまり現場が遠方の地方になりがちなので、実家である私の家には滅多には帰ってきません。
そんな兄が急遽返ってきました。しかもいつもなら土日で帰ってくるはずが、木曜日の夜に帰ってきました。
どうも何やら・・・右肩を左手で抱えて持っていて脂汗をかいてるくらい苦痛の表情を浮かべています。
話を聴くと木曜日の早朝はなんだか右肩がちょっと痛い?かな?くらいだったのですが、だんだん時間が経つにつれて痛みが増強していってしまって、夕方には腕が全く動かせなくなってしまったそうです。
車で帰って来たのですが、途中何度も痛さの為にコンビニエンスストアで小休止をしながら戻って来たそうです。
一度私に診てもらいために急遽有休をとって泣く泣く戻って来たそうです。
・ 急激な痛みが突然、短い時間でやってきた
・ 右肩前方(ローテーターカフという部分)に特徴的な腫れとその部位に局部的な圧痛がある
・ 40肩の既往歴あり(石灰沈着の肩関節周囲炎)
という見解から「急性期の石灰沈着性の肩板炎」という診断をしました。
病的には「石灰が肩板という部分に溜まってきてしまう症状」です。
一般的には「四十肩・五十肩」という方が聴いたことがあるかもしれませんね。
普通のいわゆる「四十肩・五十肩」はゆっくりゆっくりと症状が進むため、この様にはなりません。
しかし数年に一度くらいしか症例はないのですが、兄の様に急激に石灰が溜まって激しい痛みを伴ってしまう例があります・・・(-_-;)
症例としては本当にまれですね・・・兄はあまり良くない宝くじに当たってしまったようなものです(;^_^A💦
とにかく痛みが激しいので(吐きそう・・・というくらい)まずは痛みを少しでも和らげるために肩全体を大きく「氷のう」でアイシングをしました。
肩版という部分は肩をぶら下げている支点になっているので三角巾をしました。
この2点だけでも大分痛みがおさまりました。
ここまで痛みが強いとレーザー光線や、いわゆる電気治療をするとその刺激で痛みが強くなってしまう傾向にあるので、近くの整形外科でステロイド剤(抗炎症剤)と注射で石灰を抜いてもらいに行かせました。
石灰自体が痛みの原因なので、肩に注射針を深く刺すのはとても痛いのですが、石灰を直接抜いてもらった方が一気に痛みが減るのです。
案の定ステロイド剤と石灰を大量に抜いてもらったせいで小1時間ほどで痛みがかなり治まってきました・・・
レントゲン画像を撮ってもらったら、案の定親指の爪くらいの大きさの石灰が溜まっていたそうです。(かなりデカい!)
翌日もアイシングを続行しながら、痛みがだいぶ治まったので、私の院の「レーザー光線による星状神経節ブロック療法」と「マイクロカレント療法」「ハイボルテージによる痛み止め」を施術しました。
痛みが治まって、その後10日後からいわゆる五十肩の運動療法に切り替えました。
その後毎週2日は帰ってきてもらって連日施術を受けてもらいました。
約1か月半で完治。 この症状は治療は約一ヶ月必ずかかりますが、予後良好、つまり後には残らないのが特徴です。
いかかだったでしょうか・・・? たまにしか診ない症状とはいえ、だれでも起こりうる「急性期の四十肩・五十肩」の症状です。
ご家庭で、もし似たような症状が見られたらどうか参考にしてみて下さい。
実はこの症状などは当院「霞ケ関片野治療院」の「症状別メニュー」で閲覧することが出来ます!
・ スマートフォンでは右上のタブをタップすると「症状別メニュー」が出てきます
・ パソコンなどでは左の欄に「症状別メニュー」の欄があります
この症状の他にも「怪我の応急処置」や「腰痛のなりたち」や、「各症状のセルフケアのやり方」
などが紹介されていますので、新型コロナウイルスのせいで外出がなかなか出来ない人の暇つぶしなど(笑)で良いですから、ご一読を・・・
ご家族の急なケガなどのトラブルには知っておくと良いかと思います!\(^o^)/
それでは今日はこの辺で・・・m(. .)m