みなさんこんにちは。片野ですm(. .)m
今回は我々「診療施設」においてのあるあるな話をしようと思います。
ここで言う「診療施設」とは整形外科・接骨院のみならず、内科・耳鼻科・歯医者さんなども含まれます。
まずタイトルにもある様に
注意点その1・・・保険診療は他院で診療した時は同部位は請求できません
これは例えば8月1日に◎◎整形外科さんに捻挫の診察をしてもらったとしましょう。
そうしたら9月1日まで他院では同部位の保険診療は出来なくて全て実費診療になります。(実費診療は施設によってばらつきはありますが、約5000円~はします)
これがもしもう一回◎◎整形外科さんに8月3日にかかったとしますと当然他院には9月3日に順延されます。
当院でも初診の患者さんには「この1か月の間に他の診療施設にかかってませんか~?」と確認をすると、「あ、昨日行きました!」と言われるケースが多いのです💦
これがけっこう多いのです・・・(;^_^A
そうすると実費診療か、その整形外科さんに「転院届」を書いてもらわなくてはなりません・・・
なぜこんなちょっと面倒な感じのシステムになってるかと言いますと、昔「当たり屋」さんというヤクザな方が多くて、同じ部位なのに複数施設を回って保険金をその都度もらうという悪質な手口が発生したのも一因なのです。
「転院届」は「この患者さんの症状はこの様な感じになってます。診た時の指標・参考にして下さい」というだけではなく、「この患者さんの保険の権利を引き渡します」という意味合いもあるのです。
つい先日も「骨折をしたようなのですが診て欲しい」というお電話を頂いたのですが、その他の診療施設に行ったかどうか確認を取ったところ、「昨日行きました」という返事が返ってきました。
幸いにもその方が通院出来る距離にあったので、そちらの整形外科に通って診療をした方がいいとお話しました。
そしてもし私の院に通う様ならば「転院届」を書いてもらって下さいとお話をさせて頂きました。
注意点その2・・・かかる前に「その診療施設に通院出来るかどうかを考えてみましょう」
緊急の場合ならば診察・施術をしてもらった方が良いのは当然でしょう。しかし「処置をしてもらった、そのあとの通院をどうするか」を考えましょう。
通える様ならば問題が無いですが、もしその場所が遠かったり・仕事との時間帯が合わなかったり・その先生と合わなかったりした時は先ほどの「転院届」を書いてもらうのを考えた方が良いと思います。
我々は「通院してもらって人間が治るのを早くするように施術する」というのが仕事なので、どんなにすばらしい先生でも通院してもらわなければそのスキルを発揮出来ません・・・
決して「いつも行ってる所が休みだから、とりあえずここの院に入ってみるか~」というのはお勧めしません。
「いつも行ってる院」は通い易かったり・先生と気が合ったりなので通院しやすく、その結果治りが良いのです。
・・・いかがだったでしょうか? 平成も30年を過ぎていよいよ終わろうとしてますが、意外と知らなかった方は多いのではないかと思います。 現に私の両親もこの事は知りませんでした。
今は「医療費削減」の声が高まってきているので、うっかりこのことを知らないと「それでは実費診療になりますので、~千円・~万円になります」となって余計に料金がかかってしまう可能性があります。
それだけではなく通院がなかなか出来なくて治りが悪かったり・「薬だけもらってハイ、終わりです」という可能性もあります💦
おっと! なかには「教えてなければ実費かどうかは分からないからいいだろう」なんて思ってる方がいたりします・・・💦
かなり悪質ですが、1か月もしないうちに分かってしまいますのでやめておいた方がいいです(;^_^A
それにどの診療施設でも問診時に「どこか他の院にかかってますか?」とありますので、そこにウソのことを書くと法的に罰則を受けますのでお気をつけて・・・(;^_^A
自分自身とご家族と守るためにこのことはしっかり認識しておいた方が現在の医療でトラブルが起きにくくなってます。しっかりとチェックしておきましょう!
それでは今日はこの辺で・・・m(. .)m