みなさんこんにちは。 片野ですm(. .)m
先日久々に子供のいわゆる「ヒステリー」の患者さんが来ました。
最初は脂汗を流しながら付き添いの方にだっこされて院に入ってきました。
なんでも膝をぶつけた際に激しく痛がって大至急私のところに連絡したとのこと。
早速診察してみると・・・痛がってる割には患部の腫れや熱感が無い・・
動きチェックや関節可動域を左右比較しても1回目と2回目は全く違う動きになっている。
圧痛の方も押すたびに激しく痛がる部分が異なる。
痛がり方もどこが違和感を感じたので、そのまま横になった状態からちょっと話を遊びやゲームの話をする事にしました。
フランクにほんの1分くらい経ったでしょうか。すると一気に痛みが引いて・・・というか感じなくなって元気に起き上がってしまいました。
待合室で付き添いの方に耳打ちで「失礼ですが、この子はもしかしたら家庭環境がちょっと良くないとか、精神疾患的な病気を持ってますか? あったとしても詳しく話す必要はありませんが・・・どうでしょう?」と話をしたところ・・・「あります」とだけ答えて頂けました。
その子は「かまって欲しかった」「何かしらの理由で欲求が溜まっていた」そのストレスが溜まって溜まって・・・痛みが強くなっていたのでした
子供ですから我々と違って発散するような思考に至ったり、外に出て発散するような行動に移せません。
でもここで私から念を押しておきたいのは演技の時もありますが「本当に痛いときもある!」という事です。
その子の場合は恐らく後者でしょう。
もうこの業界が長いと、この様な子はたくさん診てきました・・・
この子の場合は面倒を見てくれる付き添いの方がいるからまだいい方です。ほとんどの子がDV(ドメスティックバイオレンス・家庭内の身内の暴力)やイジメに遭っている子供です。
家庭や学校などの変えようのない周囲の環境。それこそがその子を追いつめている・・・こんな腹立たしい事ってありますか!?
家庭内DVの特徴としては「着ている服の見える部分は怪我をしていない」のです。
つまり半袖なら腕の部分はアザになってません。 服の中は・・・もうそれはひどいことになってます。
精神疾患的な部分でなければその子の場合も環境が悪くなってる周囲の方がその痛みの原因です。
帰る時に私から忠告をさせて頂きました「なんでもなかったじゃないの!・・・と怒ってはいけませんよ。 彼はホントに痛かったのは事実なのですから。 それよりも周囲の環境を出来るだけ整えてあげて下さいね」と話したら、思い当たるフシがあったのでしょう。 ちょっと神妙な面持ちで帰っていきました。
昔会ったDVに遭っていた女の子姉妹は今はどうなっているのでしょうか・・・ 彼女らと思い出を重ねてしまってちょっと悲しくなりました。 そして同じ苦しみを持っていた人たちも。
出来ればいい方向に進んで今は幸せな人と一緒になっていて欲しいです。
私の家庭は運よく両親・おじいさん・おばあさん・兄貴と善人に囲まれてくれたので感謝しかありません。
それでは湿っぽくなってしまうのも私らしくないので今回はこの辺で・・・m(. .)m