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足首の捻挫(一般的な内返しで受傷した場合)
よく足首を内返しに捻ってしまう一般的な足首の捻挫
- 足首を捻った!自分ではどんな事をすればいいのか?
- 固定期間はどのくらいした方が最善なのか?
- どんな固定をするのが今のスポーツ業界ではベストなのか知りたい方
- 固定の後はどういった事をすれば良いか?
- 運動復帰までの目安とは?
捻挫とはどういった事なのか? 特に出来無くなる動作。
今回挙げるのは一般的な足首の捻挫です。上に表示されている写真の様に足首を内返しに捻った場合の典型的な靭帯・筋肉の損傷を例にしていきます。
「捻挫」とは「関節が大きく捻られた際に、靭帯や軟部組織・その周囲の組織の損傷。関節の安定は保たれている状態(関節は外れていない)」を指します。(骨・内臓を除く)
なので必ずしも靭帯が壊されてるわけではないのですが、ここでは一般的な靭帯の損傷を話していきます。
足首を内側に捻った時によく捻挫する靭帯としては「前距腓靭帯」がまず挙げられます。
徐々に体重がかかると、徐々に内返しに足首が曲がっていき、「前距腓靭帯」→「二分靭帯」→「外側足根中足靭帯」→「踵腓靭帯」→「後距腓靭帯」の順に徐々に痛めていきます。
靭帯が過度に伸ばされてしまうと当然壊されてしまいます。
その際に出血・腫れ・熱感・周囲が赤くなる・動かすと痛い(機能障害)などの急性期の炎症が起こってっきます。
この「前距腓靭帯」などは主に「足首の関節が前に出るのを止める働き」があるため、「つま先立ち」が困難になります。
もちろん大きく損傷されると足を踏み込んだ時も多少は足首が前に動くので痛みが増強されます。
骨折との自分での簡単な目安的な診断
みなさん怪我をしてしまって心配なのは、やはり「骨折しているかどうか?」なのではないでしょうか?
もしかしたらレントゲンを撮った方がいいかも?の判断の簡単な目安としては、「その日・次の日をしっかりアイシングしているのに広範囲の内出血が観察出来る状態」です。
写真の様にたった半日~1日で全体的に腫れや内出血が広がっている状態の時は迷わず整形外科でレントゲンを撮る事をお勧めします。
もちろん写真の様に腫れていても捻挫の場合もあります。
この写真は外見的に「損傷の激しい捻挫」「骨折」のどちらも考えられる良い一例の画像なので、これを目安にするとよいでしょう。
捻挫だという事が分かったら・・・まずはしっかりとした固定を期間を守ってしましょう!
軽い捻挫だとしても、まずは「しっかり固定しましょう」というのが大切になってきます。
固定期間は10日~2週間が目安になってます。
後述しますスポーツテーピングは巻くとかなり痛みが取れるのですが、「組織はまだ治ってません!」
現代のスポーツテーピングはかなり優れていて、痛みがだいぶ軽減されます。
しかし患者さんの中には「おお、3日くらいで痛みがだいぶ引いたなぁ~ よし、そろそろ取っちゃうかな」とテーピングを除去してしまう方が多いです。
そして1日くらい経った後で「やっぱり痛くなってきた・・・先生、またテーピングお願いします」となるケースも・・・
すぐ来院出来る方なら良いのですが、仕事の都合上なかなか来れない方は苦しんでしまう事が今までの経験上よくありました。
もし痛い状態でそのままにしたら・・・こうなってしまいます
もし痛い状態で捻挫をそのままにしていると、靭帯が伸びきった状態で治ってしまいます。
そうすると 靭帯が緩んでしまってるために、痛みが数ヶ月に渡って長く続いたり、むくみがなかなか引かなかったりします。これを「陳旧性の捻挫」と呼びます。
よくあるケースが「ちょっと軽~く捻って、大丈夫かな?と思って使っていたら徐々に痛くなってきた!」という例です。
靭帯にはかなり強い力がかかってます。
足を軽く着くだけでも痛めてしまってる部分は徐々にダメージがあって損傷の度合いが強くなります。
そしてそれを放置しておくと靭帯が伸びたままの状態で治ってしまいます。
我々の治療は「壊された組織を身体が治すのを助ける」のが治療なのです。
固定をして患部を動かさないようなもの(テーピングやギプス)を作ったり、電気療法などで血流を良くしたりして組織の修復を進めたりします。
「陳旧性の捻挫」は「身体がもう治ってしまった」と判断しているため、それ以上温めても電気療法をしても組織の修復は望めない状態なのです。
もしなるべく元の状態に治すとなれば、
「もう一度同じ場所を捻挫しましょう。そうすると身体の治す反応が再び現れます」
「その時にしっかり固定期間をしっかりとしましょう」
「そしてその後にリハビリ運動をしましょう」
という事になります。 これは二度手間ですし、しっかり固定&リハビリを行ってれば数週間で治療が終わっていることなので正直もったいないです。
しっかり固定期間は守って、リハビリ運動をする事がより早い治癒や再発を防ぐことが出来るのです。
「霞ケ関片野治療院」での治るまでの治療の仕様の移り変わり 初日~48時間以内の治療
当院「霞ケ関片野治療院」では怪我の治り方の状況によって施術の方法が変わってきます。
同じ「痛い」でも痛めた組織の状態は日々変わってきます。
そうすれば組織の状態に合わせた施術が必要になってくるので、当然施術の方法も変わってくる必要があるのです。
ここでは一般的な「捻挫」の治療の移り変わりの例を挙げていきます。
1.初日~48時間以内
怪我をしてから48時間は「急性期の炎症」の期間になってます。
当院ではまずは痛みを止めるのが先決なので「微弱電流のハイボルテージ療法」を行います。
その電気療法と同時にアイシングをします。これでだいぶ痛みが引けます。
その後に組織を早く治すための「MCR療法(マイクロカレント療法)」を吸盤タイプで行います。
この二つの電気療法は「ES-4000」という本来ならオリンピックの治療施設やプロの治療施設に設置されている本格的な機械で治療します。
その後にスポーツテーピングをします。
ケガをしたばかりなので、テーピングの強度は強めにします。そちらの方が日常生活をする時に逆に楽に感じます。
現在のスポーツテーピンは「患部を動かさないようにして、それ以外の関節は極力動かせるようにする」タイプなので、固定されてしまって足首が動かないことはほぼありません。
現代のスポーツテーピングは「硬い素材と柔らかい素材を合わせて固定の強度を上げていく」というものになります。
上段左の写真から「ホースシュー」・「ヒールロック」、下段の写真は「スターアップ」という技術のテーピングです。
その捻挫の損傷程度に合わせて、同じテーピングでも硬い素材や時には商品を変えて織り込むようにテーピングを巻いていきます。
もちろん地肌に直接テーピングをすると肌がかぶれたりするので、テーピングの下に「アンダーラップ」というウレタン製の素材を巻いて肌を保護します。
「霞ケ関片野治療院」での治るまでの治療の仕様の移り変わり 3日~2週間までの治療
引き続き強度が強めのテーピング固定をします。
痛みが徐々に引いていったり組織の損傷程度を診て、その状況に合わせて少しづつテーピング固定を軽くしたりもします。
これは
「ある程度組織の修復が進んだ場合は少し負荷をかけた方が治りが早い」
「組織は硬くなって治っていくので(拘縮と言います)、その硬くなる序盤から少しづつ動かして柔軟性をつけていけば治癒までの期間を短くすることが出来る」
という理由によるものです。
痛みが引けてきたら「ハイボルテージ療法」を中止して、「MCR療法(マイクロカレント療法)」に時間を割きます。
「霞ケ関片野治療院」での治るまでの治療の仕様の移り変わり 2週間以降の治療 痛くても動かして大丈夫です!
2週間経つとほとんどの方がテーピングなどの固定を取ります。 そしてリハビリテーション運動のメニューに移り変わっていきます。
リハビリテーション運動は軽く痛みを伴います。もちろん暴力的なリハビリテーション運動はしませんのでご安心ください。
しかしなぜ「少しは痛いリハビリテーション運動はをしなくてはならない」のでしょう?
理由は
「組織が治る時に硬く線維化して治ります。硬くなってしまった組織はゆっくり動かして柔軟性を持たす様にしなければなりません」
受傷当初の痛みは「組織が壊されて急性期の炎症反応のため」ですが、
2週間以上経っている時は同じ「痛み」という感覚でも「組織が硬くなって伸ばされて痛い」状態なのです。
もちろんまだ組織が完全に修復されたわけではないのですが、先程の項目で説明したように「ある程度組織の修復が進んだ場合は少し負荷をかけた方が治りが早い」というのも動かす理由になってます。
動かす方向はなるべく受傷時と同じ方向が望ましいです。
動かしていない関節は多方向に硬くなっているケースも多いので全方向に動かしましょう。
軽く突っ張りがある程度で良いですから、ゆっくり動かしていきましょう。
当院ではご自宅でのお風呂上がりのリハビリテーション運動もこの時にご指導させて頂いてます。
ご自宅での出来る事
ご自宅での出来ることは・・・
(初日~48時間)
・ しっかり48時間はアイシングをしましょう!(アイシングシートなどもGOODです)
・ お風呂はシャワー程度かざっとの程度です。
テーピングはお風呂で濡れると強度が下がってしまうので、ビニール袋などで包んで目張りをします。
・ 温めてしまうと腫れが強くなって痛みが出てきてしまうために温めてはいけません。
・ お酒は飲むと翌日の痛みが強くなる傾向なので飲んではいけません。
・ もちろんさすったり・揉んでしまう・マッサージをしてしまうと痛みが強くなりますので禁忌です(うっかりさすってしまう方が多くいらっしゃるので注意です!)
・ 運動をなさってる方は、この状態で出来る範囲の運動やトレーニング方法をアドバイスしますので、しっかり頑張りましょう!
(3日~10日・2週間目)
・引き続きよく温めましょう(こたつなどもGOOD)
・3日目以降からお酒はO.K.になります。
・軽くで良いから痛みを感じない程度に動かしましょう。組織の拘縮を少しでも抑えて傷口を早く治します。
・マッサージなどは7日~10日ほど経って、押してもそれほど痛くなくなったら患部の外側からマッサージしてもO.K.です。
・運動をなさってる方は少しづつ出来る範囲の運動やトレーニング方法が増えてくると思います。
(2週間~以降でテーピングが外れたら)
・教わった「自宅で出来るリハビリテーション運動」をお風呂上りにしましょう。
・引き続きよく温めましょう。
・運動をされている方は、序盤のトレーニングメニューを作成します。
なお、当院では各項目を細かく書かれたパンフレットも配布しています。
・自宅でもできる軽い処置の仕方
・アスリート向けの栄養摂取方法でケガを早く治す「栄養学」
・「免疫を上げて怪我を治す方法」
・「腸内だけで免疫を上げる腸内フローラの整え方・食べ方」
などその人の怪我を治したいというニーズに応えれる様に対応しています。
怪我の際は当院「霞ケ関片野治療院」にご相談ください!
精一杯のサポートが出来る様に応援します!