みなさんこんにちは。片野ですm(. .)m
今回は手術によって硬くなった手首を長年放置して、当院で動かしてるうちに正常の可動範囲になった例を紹介したいと思います。
70代 女性
性格・おっとり 優しすぎるくらい引っ込み思案で内気な方
1年ほど前の話。玄関のちょっと出っ張った部分に足を引っかけで手を着き受傷。
手首が大きく曲がったのでびっくりして近くの整形外科に行ったところ、「バートン骨折」(手首の骨が複数に分かれて骨折した状態)と診断されて大きな病院で手術をしました。
その後レントゲン像で骨自体の変形は問題なく治りました。
ところがいざリハビリ運動になると痛くて・リハビリの先生も「なぜ動かした方が良いのか?」の説明もまばらであり、リハビリする意欲が徐々に失われていき2週間程で通院を止めてしまいました。
その後分かったのですが、リハビリ運動もかなり強かった模様(;^_^A
そうしているうちに月日は流れ、1年以上経った時に足首を捻挫しまして当院に来院しました。
足の治療を続けているとその話が出て、「もう一生治らない」と嘆いている時に手首を診させてもらいましたところ、ただ硬くなって治ってるだけでリハビリ次第でどうにかなる状態でした。
なので当院では足の治療を続けながら、一緒に軽く手のリハビリテーションを行うことにしました。
まずは「中の組織がどうなっている状態だから動かした方が良いか」や「力加減はどのくらいが良いか」などを説明しました。
自分の身体がどのようになってるか理解したり、なぜそうするか納得がいかない状態で治療しても、いずれモチベーションが下がってやらなくなってしまっい、結果元に戻ってしまうのを防ぐためです。
もちろん最初は痛みが強いですし、もともと怖がりさんなので、「軽く突っ張る程度に感じるくらいで組織は充分に伸びますから、ちょっとずつやりましょう」と勧めていきました。
当院でのメニュー
◆ 手首全方位のアイソメトリック運動(等尺性運動) 5秒✖4セット
◆ 手首全方位のストレッチ運動
◆ 家での軽いアイソメトリック運動をお風呂上りにしましょう。と指導。
ホントにこれだけです。 難しかったのは痛みが怖かった最初だけで、1か月半もすると徐々に痛みが取れてきてモチベーションが上がってくれました。
それに伴って積極的に動かしてくれる様になってくれまして、みるみるうちに可動範囲が広くなってきました。
なので・・・
1.いかに運動リハビリテーションが大切かという事
2.運動療法は患者さんのモチベーションや性格・痛がり方を診ながら行うという事
3.しっかりと納得出来るような説明をして施術に入った方が治癒に向かっていくという事
4.施術者と患者さんとが協力しないと治癒には向かいずらいという事
・・・などを改めて実感するような出来事ではありました。
いまではすっかり良くなって大好きな日本舞踊をしているそうです。
手術の後の拘縮のリハビリテーション運動は痛いものです・・・各病院のリハビリの先生を信じてしっかり動かしていきましょう!
それでは今日はこれで・・・m(. .)m