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脊柱管狭窄症
- 歩くとちょくちょく足がつった感じを受ける方。
- 歩いて足がつった後、しばらく休むと症状が無くなってしまう方。
- お医者様に「脊柱管狭窄症」です。と言われた方
- 具体的に「脊柱管狭窄症」とは何なのか知りたい方
- 「脊柱管狭窄症」の自分でも出来るセルフケアや気を付けた方が良いことを知りたい方
脊柱管狭窄症とはこの様になってます
「脊柱管狭窄症」難しくてとっつきにくい言葉ですが、ここでは分かりやすく解説致します。
背骨・腰骨・首の骨が縦に連なって出来ているのが「脊柱」と言われます。
そのうちの1つ。腰の骨を上から見ると「椎孔」というドーナツの様に穴が開いてます。
このドーナツ状の骨を重ねてみると・・・
ご覧の様に「管状」になります。この管状の部分が「脊柱管・せきちゅうかん」といいます。
「狭窄・きょうさく」とは「狭くなる」という意味なので、「脊柱管・狭窄症」とは「脊柱が狭くなってシビレ等の色々な症状が出る」という事なのです。
この症状は後述する外見的な所見だけではなくMRI画像診断でも見ることが出来ます。
この脊柱管の周囲が骨化して狭くなります。 主な原因は老化なのですが、その他にもこの骨化を増長させてしまう行為があります。 これはあとの項目で明記します。
下の図は脊柱が狭くなった部分の圧迫のされ方を上から見たところと、断面図の様に横から観たところです。
脊柱管狭窄症の特徴的な主たる症状 当てはまってるか自分でチェック!
1. 少し歩くと腰~足にかけての一定の部分が痛くなったりつったりする。しかし、しゃがんだり少し休むと無症状になる。
これは脊柱管狭窄症の一番特徴的な症状で「間欠性跛行」と言われます。
「間欠性・かんけつせい」とは症状が出たり出なかったりするという事です。
「跛行・はこう」とは足を引きずってる状態の事です。
背中を反らすと脊柱管が狭くなって間欠性跛行が出現しやすくなります。
2.腰~足にかけてのシビレ感
中には足のみでしたり、お尻周辺のみだったりします。必ずしも腰~足周辺とは限りません。
ここで言う「シビレ感」とはビリビリした感じのみではなく、重だるさや鈍痛感などの症状も指します。
中には痛みを強く感じる人もいまして、人それぞれといった感じになります。
3.腰痛
普通の腰痛の様な痛みからずきずきずっと痛むまでかなり幅があります。 やはりなるべく初期に痛みに対して治療した方が痛みは強くなりずらいです。
特に腰を反らすことをすると腰~足にかけてのシビレ感や痛みが増強します。
もちろんこの動作はあまりしない方が良いです。
4.排尿障害
残尿感や尿漏れなどを起こします。 必ずしもなるわけではなく、人によってはならない方もいます。
症状が強ければなる方が多いです。
主たる原因となりやすい人の日常習慣
脊柱管やそれを取り囲む黄色靭帯などが狭くなりこの症状が起こるわけですが、
・これは主に老化によるものです。
・遺伝的な要因ももちろんあります。
そして・長時間背中を丸めて座ってる習慣が長年続いてる事が多い方脊柱管が狭くなる傾向にあります。
このことについては次の項目でお話しましょう。
治すために日常で続けていくこと
まずは特に大切なのは・・・
◆ 医師からもらったお薬をしっかり欠かさず飲み続けましょう!
おなじ腰が痛くなる症状と言っても、一般的ないわゆる「腰痛」とはまったく違います。
良いお話としては、数年前と比べるとお薬の効き目が良くなってきました。 しかしながら少なくとも半年~数年かかってしまいます。
しかしそれでもお薬はかかさずしっかり飲み続けましょう。
私は接骨院の先生なのですが、ルーキーだった約20年前はかなりの方々が手術の選択肢を迫られていました。しかしこのよいお薬の出現によって随分の方が手術という選択肢を選ばないで治癒に向かっていけるようになったくらいです。
※(手術が悪いというわけではなく、手術は身体を深部まで切るというリスクが伴います。心臓に負担はかかりますし、二次感染という可能性も考えての事です。
それに進んで手術をするのを嫌がる方も多いのが現状です。
もちろん症状によってや本人の希望で手術をするのはまったく良い事だと思います)※
◆ 長時間座るのを止めましょう!
前の項目でお話ししたように、「日常的に長時間座ってる方・お尻を前に出して背中を丸めて座ってる方」がこの症状になりやすい傾向にあります。
ご自身のプライベートの時間などをチェックしてみましょう。
・座いす
・あぐら
・ソファ
・お尻を前に出して背中を丸めて座ってる・・・etc..
長時間座ってる方が特に症状を進めるきっかけになってしまいます。
もちろん脊柱管狭窄症になってしまった方は、この姿勢は禁忌なので注意しましょう。
◆ あまり腰を反らす動作は止めましょう。
腰を反らす動作自体がこの症状を悪化・刺激してしまう動作です。
アクティブにぐるぐる動かす様な体操はまだしも、腰を反らしてしまうストレッチなどは避けましょう。
症状が出てしまったら背中を丸めると早く和らぎます。
◆ 間欠性跛行が出てる時は長時間の歩行は避けて、自転車にしましょう
症状が出る行為は疾病部位を刺激してます。なので移動の際は自転車を使用しましょう。
これはなかなか矛盾した難しい問題なのですが、歩かないと全身の筋力が低下してしまって総合的な「健康」という意味でやはり良くありません。
でもそのためには身体は動かさなければいけません。
なので長時間の自転車は腰には良くないのですが15~20・30分くらいは身体を動かす機会を作りましょう。
もちろんお買い物などの日常の移動の際は積極的に使用しましょう!
◆ 身体をよく温めましょう
深部の血行を良くするとそれ自体が治療になります。
お薬は深部の組織の血流を良くするものです。なので自分自身も血行を良くするのはお薬と同じ効果を出すような行為になります。
・お風呂にゆっくり入る。
・寒い日中などは使い捨てカイロの様なもので腰を温める。
・腰回りのストレッチをする。
・寒い日などは身体を冷やさないような格好をする(夏場はクーラーに注意!)
などなど。自分でも色々工夫してみて身体を温めるようにしましょう。
注意! 治療は必ず時間がかかります!
長期的な治療だという事を認識しましょう! どんなに短くても半年~1年はかかってしまう症状です。
しかし昔と違ってお薬の出現によって、ずいぶんと手術をしなくても済むようになりました。
手術をするのとお薬で治すのはリスクが大きく違います。 焦っても治る時間は変わりません。
じっくりと腰をすえて治療に挑みましょう。
その中で自分が出来ることをちょっとずつで良いので日常習慣に取り込んでいきましょう。それが先の項目で紹介した「治すために日常続けていくこと」なのです。
当院ではどんなことをするか?
当院では
・深部の組織の血行を長時間良くするMCR療法(マイクロカレント療法)
・腰~下肢にかけてのストレッチ療法。
・腰~背にかけてのSPAT療法
・実費治療で筋力低下が著しい方はインナーマッスルを中心にしたトレーニングを実施
・症状によっては鍼治療
などを主な施術内容にしています。
どちらにせよ長期の治療になります。患者さんのモチベーションを上げることも治療のうちだと思って日常のことを中心に頑張って声を掛けるようにしています。