肩こりからくる頭痛（ここでは筋肉・緊張性頭痛の事を指してます） | 川越の整骨院 - 霞ヶ関片野治療院

筋肉緊張性の頭痛はいくつかの筋肉の緊張によって頭痛が引き起こされます。

ここでは代表的なものを分かりやすく紹介していきましょう。

１．後頭骨周辺の筋肉群の緊張性によるもの

いわゆる俗称でいう「ぼんのくぼ」の周辺の筋肉です。後頭骨と首を接合しています。

この部分が緊張すると他にもめまい・耳鳴り・ドライアイ様な症状が出ます。

２．板状筋群の緊張によるもの。

後頭骨～首の深層にかけてある筋肉群です。

いわゆる俗名の「くびすじ」にあたる部分ですね。

役割としては頸を後ろから引っ張って支えてるイメージです。

この「後頭骨筋群」と「板状筋群」二種類の筋肉群の近辺には、脳へつながる血管である「椎骨動脈」があり、この近辺の血流が悪いと、おのずと椎骨動脈への血流が邪魔されてその結果頭痛につながってくると考えられてます。

この部分が緊張すると他にもめまい・耳鳴り・ドライアイ様な症状が出ます。

３．斜角筋群の緊張によるもの

斜角筋が緊張して頭痛がするケースは主に緊張部分が耳の下の頭との接合部分で起こります。

同じくこの部分が近著すると耳鳴り・片頭痛などが起きます。

４．側頭筋群の緊張によるもの

側頭筋はいわゆる「こめかみ」の部分周囲の筋肉が緊張して痛みを引き起こします。

この部分が近著すると耳鳴り・片頭痛などが起きます。

頭頂部にの筋肉（筋膜）の緊張も痛みに関わってきます。

５．肩甲骨周囲の筋肉群の緊張によるもの

肩甲骨周囲や、背骨に沿った筋肉群の緊張の特徴としては吐き気や胸が重だるい感覚が出てきます。

吐き気は実際に吐いてしまう方もいるほどのケースがあります。

６．咬筋群の緊張によるもの

咬筋はほほ骨の下、頬っぺたの付近にある筋肉です。

ここの緊張がある人は、歯の治療でかみ合わせが悪い、治療で長時間口を開けている傾向の方だったり・寝不足でストレスによって咬筋の緊張があったり・歯肉炎などで歯の周囲に痛みがある方などが多いです。

あと顎の裏側にある内側・外側翼突筋なども同様に噛むために使う筋肉なので、緊張によって頭痛が起きやすいです。

この4箇所部分の痛みを引き起こしてる原因は「全体的に頭部を引っ張った緊張により頭痛・片頭痛がする」タイプです。　先程とはちょっと違います。

この様に一口に「筋肉緊張性の頭痛」といっても様々な部分が緊張しているのが分かって頂けたかと思います。

頸の周りの緊張、いわゆる肩こり・首コリはほっておくと意外にも不快な症状が出ますので、この後に書く、それぞれの筋肉の対処の仕方をしっかりとケアしていきましょう！

同じ頭痛でも、もちろん脳神経外科や血圧などの内科に行った方が良い場合があります。

やはり心配なのは「内科疾患があるやなしや」です。

自分でもできる内部疾患との簡易的な区別の仕方を紹介しましょう。

１．頭痛

２．耳鳴り

３．めまい（このめまいは世の中が回転しているようで立っているのが少し厳しく感じます）

４．嘔吐（吐き気）

このうちの３つ～４つが「同時に」起こっている時はまずは私の接骨院ではななく大きな病院へ行きましょう！

当院でもついこの間、大きな病院へ回したばかりです。（その方は突発性難聴でした）意外と多いので気をつけましょう・・・

その他にも「日常的に高血圧が多い方が頭痛になりやすい」です。

この様な方はしっかり処方されたお薬を飲んで・食生活の改善をしましょう。

いくら施術をしてもマッサージをしても半日、下手をすれば数時間で頭痛がでます。

確かに原因が高血圧によるものですから・・・

「２～３週間に渡って痛みが継続してる方」や「自分でもとても心配」なようでしたら、まず最初に大きな病院へ行って「この頭痛が内部疾患のものではない」という事を確認してもらうのも1つの手であると思います。

情報が氾濫してるこの世の中。まずは安心させるのも大事な部分だと思います。

上記したいずれもこの筋肉群の役割は

「姿勢を維持する」

「背骨・脊柱を真っすぐにしようとする」

というのが主な役割です。

つまり日常的に

◆　長時間背中を丸めて頭が下がってる方

◆　それに対して疲れを取る行為が出来ていない方

が緊張が強くなります。

仕事だけではなく、むしろプライベートでも

・　座いすやあぐらが多い　

・ソファーに長く座ってる

・スマートフォンやPCが多い（読書なども）

・お尻を前に出して背中を丸めて座る時間が長い

という環境の方が多いです。

頭は約１０kg。腕は約5～7kgあると言われてます。

背中が丸くなってる時間が長い＝その重りが公私ともにずっとぶら下がってる状況が長い。

という事です。

そしてその筋肉群は緊張すると頭痛を引き起こす原因になっています。

「筋肉緊張性の頭痛」という事はこの部分のストレッチかマッサージなどによって筋肉の血行を良くして緊張を取ってあげればおのずと頭痛は取れて来ます。

もちろんセルフケアのみで良いわけではなく、緊張が強すぎる人は施術を受けながらセルフケアをされると良いでしょう。　セルフケアは「予防」であったり「治療の助け」であったりするポジションとお考え下さい。

◆　後頭骨周辺の筋緊張の場合

「ぼんのくぼ」の真ん中から周辺にかけて図の様なマッサージをしましょう。

図の様に少し頭の中心に向かって押すのがポイントです。

あくまでも「気持ちのいい」加減で押しましょう。

◆　板状筋群の筋緊張の場合

図の様に頭を横に倒してストレッチするのですが、ポイントとしては「軽く背筋をまっすぐにしてストレッチをしましょう」です。

　軽く背筋を真っすぐにした方が深部の筋肉まで伸びます。

　横だけではなく、下向きのストレッチをするのも有効です。

◆　斜角筋の緊張によるもの

同じく横向きのストレッチが有効です。

その他としては首を斜め後ろを向くようにストレッチします。

ここは前から指で触れれるため、斜角筋の部分を直接マッサージしてもよいでしょう。

この部分が緊張すると、腕のシビレや重だるさがでる「胸郭出口症候群」が出るので、腕の方にだるさがある方はチェックしても良いでしょう。

斜角筋だけではなく、鎖骨の内側なども緊張があるかたはそこもチェックしてみて下さい。

◆　肩甲骨～背骨の内側にかけての緊張によるもの

この時のポイントは背中を丸めた時に、「しっかり背骨・肩甲骨内側の部分が伸びているのを確認しながらストレッチする」という事です。

筋肉は意識しながら動かすと伸長率などが変わって来ます。

最初は慣れないでしょうが、少しずつで良いですからチャレンジしていきましょう。

◆　咬筋群の場合

ここはストレッチしようがないので、主にマッサージになってきます。

咬筋は、ほほ骨の下側。

外・内側翼突筋は顎の下側。図の位置を深めにマッサージしていきましょう。

顎の裏側の骨を狙ってマッサージするのも良いでしょう。

この部分は特に歯の治療が継続中でかみ合わせが悪かったり、歯肉炎や歯槽膿漏などで歯の周囲に痛みがある方などはこの部分の緊張があったりします。

全体的にストレッチをするよりも、プライベートの時間の姿勢や歯の治療をすすめたりした方がよくなります。

ストレッチはあくまでも「疲れを取る」という事なので、可能な範囲で原因になっている主たる姿勢改善・疲れが出る時間帯に疲れを取ってあげるストレッチをする。という事の方が大切なのです。

みなさんの多くは

「温める」

「プライベートで長時間の背中を丸める事に注意する」

「やむなく長く背中を丸めなければいけない時はストレッチをこまめにする」

という項目が並んでいた時に、ついつい優先してしまうのが「温める」なのです。

でも一番大切なのは

「プライベートで長時間の背中を丸めることに注意する」

「やむなく長く背中を丸めなければいけない時はストレッチをこまめにする」

なのです。　シップや温めるだけでは何も変わりません！

先程から「インナーマッスルの疲労・そしてその部分の緊張によって頭痛が引き起こされる」とあったように、もしそのインナーマッスルがパワーUPしたら、頭痛の筋肉も疲労しにくくなるわけです。

再発・疲労を防ぐために、首～肩～肩甲骨周りのインナーマッスルトレーニングをしましょう！

ここでは代表的なものを1つ挙げておきましょう。

１．まずは姿勢を真っすぐに。（運動が始まっても姿勢を真っすぐはキープしましょう）

２．腕を水平に上げましょう。出来れば耳よりちょっと高いくらいが良いです。

３．そうしたら胸を張って腕を少し後ろに反らします。

４．ちいさく円を描きます。20回×２～３セット

５．これを１日おきに。筋肉痛が出たらお休みして。痛みが取れたらまた再開すると良い筋肉が付きます。

出来れば鏡の前で行って、この４つのフォームが崩れていないかチェックしましょう！　フォームを整えるときつくはなりますが、効果はさらにUP！します。　レッツチャレンジ！

※さらに強度を上げたい人は手首を上９０°に反らしてみましょう。そして背中が丸くなってないかもチェック

当院の方では

１．手袋タイプのMCR療法で細かな深部の組織群の血行を長時間良くする。

２．SPAT療法で背中～首の緊張・血流をもっと細かくよくする。全体的な可動範囲をしっかり出来るようにする

３．事前にした問診で原因となってる習慣・行為を話し合いによって制限してもらったりセルフケアやストレッチなど多岐に渡ってのアドバイスなどをしていきます。

人によっては鍼灸治療なども導入しています。（鍼が以前よりあうという方など）

希望ならばインナーマッスルトレーニングなども実施しております。