ただいま準備中です。
四十肩・五十肩(石灰沈着性肩関節周囲炎)
その肩の痛み「もう上まで腕が上がらないかも・・」とあきらめてる方必見です!
- 夜中や明け方の肩の痛みが強い方
- 四十肩と言われてしばらく経つが一行に症状が改善されない方
- 肩がバンザイ出来ない方・後ろに手が回らない方
- 痛みが軽減したり・再発をされてる方
- 自分でも続けれられて出来る治療法を知りたい方
四十肩・五十肩ってなんなの?? その1.石灰が溜まってるとは
四十肩・五十肩はまったく同じものです。この名称はいわゆる俗称つまり「あだ名」なのです。
四十肩・五十肩の正体の1つは
◆「肩の腱板の筋肉部分と関節包などに石灰が勘違いして付着してそれが炎症を引き起こしている状態」
◆「関節包が拘縮によって可動範囲が狭まってる状態の複合症状」です。
突然敷居が上がる文章ですが、分かりやすく説明しましょう。
私たちの肩の中「腱板」という部分は4つの筋肉が合わさってちょうどボウル(生クリームなどをホイップする時のアレです)の様になってます。ボウルの内側には軟骨組織が張り巡らされてます。
その外側をくるむ様に滑液包というものがくるんでいます。
ボウルの中にはまるのは上腕骨。腕の骨ですね!
肩は自由に動きますので、しょっちゅうこの筋肉や関節軟骨や滑液包は傷がつきます。
もちろん傷ついたら治さなくてはならないので
・筋肉や滑液包は繊維状の物質を出して治します。
・関節軟骨は石灰質やカルシウムなどを出して治します。
四十肩・五十肩は筋肉や関節包が傷ついた時に身体が勘違いして石灰を集めてしまうのです。
色々諸説あるのですが、勘違いしてしまう理由は、
1.我々が卵の時に「内胚葉」「中胚葉」「外胚葉」と分化した時に骨と筋肉は「中胚葉」に分かれてます。
2.同じ細胞から分かれたので、人間が老化したときに勘違いして筋肉・軟部組織を修復するの時に繊維状の物質ではなくカルシウムや石灰質をまちがって出してしまうしまう。
3.その結果異物であるので、炎症反応が起きてしまう。
というのが石灰が肩に溜まってしまう理由です。
四十肩・五十肩ってなんなの? その2 拘縮とは
もう一つ理由があります。
肩の拘縮を併発している時です。
「拘縮」とは体を動かさないでいると身体はどんどん衰え、筋肉や皮膚など関節周囲の軟部組織がが伸縮性を失って固くなり、その結果関節の動きが悪くなる状態のことです。
四十肩・五十肩の場合、痛みが強いので大体1~2か月位して動かしていないと徐々にこの拘縮が起こってきます。
痛くて動かしたくないから当然ですよね・・この後に説明しますが、まさか動かした方が痛みが取れるなんて思いもしませんからね・・
壊された組織を治して、また石灰が溜まっての繰り返しで徐々に硬くなってゆくケースも見られます。
当然硬くなってるので動かすと痛いです。同じ痛みですが、先ほどの石灰が溜まって痛むのとまた違った痛みです。
でも認識的には同じように「痛い」と感じます。
つまり「石灰の炎症の痛み」と「硬くなった組織がのばされて痛い」というのを両方解決しなくては痛みは取れません。
好発位置・どんな症状か?
特に起きやすいのがこの位置です
この位置の圧痛点をチェックしましょう
・大結節(肩の前)
・結節間溝付近(その部分より少し前)
・後方四角(肩の後ろのわきの上)
その他にも
・夜中や明け方の痛み(夜間痛)
・後ろに腕を回せない
・髪の毛を結べない・手を頭の後ろに回せない
・全体的な肩の可動制限
・レントゲン像で石灰が確認できる(初期症状だと確認出来ないことも多いです)
上記の場所に圧痛があって、この様な諸症状が2週間~1か月以上痛みが続いてる方は四十肩・五十肩の可能性が高いです。
慢性期の症状の場合の対処法
こちらの慢性期の方が一般的に多い症状です。
1.痛みに気づいて2週間~一1か月以上経っていて
2.夜中の痛み(夜間痛といいます)が治まって
3.肩の可動範囲がだいぶ失われつつある
これがこの時期の目安です。
この時のセルフケアのやり方としては
1.しっかり自宅で出来る運動療法をしましょう(次の項目で書きます)
2.よく温めましょう(温める=血液の中の栄養素と壊された部分を修復する他に、石灰の吸収も助けます)
3.しっかり通院して当院での運動療法&施術を受けましょう
です。
四十肩・五十肩はどんなに軽い症状でも3週間~1か月半くらいはかかります。
しかし予後は痛みの強い急性期であったとしても良好なので(後に残ったりしない)ご安心下さい。
急性期の石灰沈着性肩関節周囲炎の場合の対処
大抵の方は少しの炎症から徐々に慢性期に移行していきますが、同じ「石灰沈着性肩関節周囲炎」でも急性期の場合があります。
特徴としては
・赤く熱を持って腫れあがり
・痛みがものすごく強く
・ある日突然やってきます(前日はまったく痛くなかった)
・肩の前方を中心とした痛みが強い。
・レントゲン像で石灰沈着の影が見られる
この様な感じです。このような時は
・整形外科さんに行ってステロイド剤の様な注射を打ってもらう
・痛み止めのお薬をもらう
などの方が良いでしょう。
人によっては肩の奥の方に直接注射を打って石灰を抜いてもらうケースもあります。
こうしてもらうとだいぶ痛みが引けます。
この時に自分で出来るセルフケアとしては、
1.良く冷やす
2.三角筋かスカーフなどで肩から腕を下げる(腕の重みで痛いので三角布でかなり痛みが治まります)
3.しばらくは安静に
4.仰向けに寝る時痛いので、敷布団の腕の下に枕か縦に丸めた大きめのタオルケットを敷く。
などで対処していきましょう。
しっかり対処すれば強い痛みは大体1週間以内で治まるでしょう。
もちろん運動療法は厳禁です。
注意点!
まずは気を付けることから
1.患部を揉んではいけません!
痛いから・マッサージした方が良いからといって患部の肩の前方部分を直接マッサージする方がいますが、かえって炎症をひどくしたり、石灰を溜めてしまうきっかけになってしまいますので、揉んではいけません。
患部周辺は血行を良くしてくれるのでマッサージはO.K.になります。 特に肩をかばって使うため、いわゆる「肩こり」「首コリ」の症状が出がちです。
2.運動療法はまずは軽めで、出来るだけ大きく動かしましょう
後に紹介する運動療法は、強く痛まないように出来るだけ大きく動かしましょう。
少し痛い・・かな。くらいなら問題ありません。
なかには頑張って痛くてもガッチリ動かしてしまう方がいます。施術する側としては大いに治療に取り組んでくれてるので、嬉しい限りなのですがそこは抑えてみて下さい(笑)
でもそんな頑張ってくれる人なら、きっと早く良くなります。
四十肩・五十肩は、やはり痛いけど、いつかは動かさなきゃいけないのです・・
3.時間がかかる症状です
どんなに軽い症状でも約2週間~1か月はかかってしまいます。
根気よく一緒に頑張っていきましょう!
運動療法のやり方
運動療法その1
1.まずは肘を90°にします。
2.しっかり脇を身体にくっつけます。
3.手を水平に出来る範囲で良いですから大きく動かします。
4.これを10回を2~3セット行います
当院ではこの運動の等尺性運動も取り入れて行ってます。
運動療法その2
1.背中に手を回します(人によってはお尻までしかいかない場合もありますが、それでもO.K.です。出来る範囲でです)
2.同じく出来る範囲で背中の上の方を掻くようにして上下に動かします。
3.これを10回を3セット行います
コッドマン体操
これはかなり古くからありますが、効果は高いしなにより覚えやすい・実行しやすいです。
やり方は図の通りですが、注意点としてはやはりここでも「心地良いくらい。出来る範囲で大きく動かしましょう」です。
アイロン等がなくても腕一本が5~7kgはありますので、なくても問題はありません。
壁ストレッチ体操
これも昔からあるやり方ですが、有効です。
これも壁に手を着いた時はいける範囲で良いです。
ゆっくり肩を入れる感じで行っていきましょう。
実際はここまで上がりません。なのでご安心下さい。
時間は必ずかかります! 治癒までのおおよその期間
どんなに軽い症状でも最低2週間~1か月はかかります。
もちろん長引いた状態で肩の動かす範囲が狭まってくれば狭まってくるほど治癒までの時間は多くなっていきます。
しっかり動かす・温める・通院をして少しずつ痛みを取っていきましょう!
後に残ったりしないのでゆっくり・根気よくやっていきましょう!
次の項目に書くなるべく早く「初期症状」に気づいてセルフケアをしてあげれば2週間くらいでよくなります。
初期症状の特徴
やはりなんでも早期発見早期治療。
初期症状の特徴としては、
1.先程の肩の前方の方に軽い圧痛がある
2.同じく動かすと違和感がある。
3.その症状が2週間以上続いてる
4.以前にも四十肩・五十肩をやったことがある
こんな時は四十肩・五十肩の初期症状の可能性があります。
セルフケアで様子を見ても良いですが、急性の症状を経験したことがある人ならば、接骨院に行った方がよろしいでしょう。
実は4.に書いてあるように石灰が溜まった経験のある方はまた炎症を起こしてしまう方が多いです。(理由はよく分かってないのですが、体質的なものだと言われてます)
早め早めに気づいてあげましょう!
当院ではこんな治療をしてます
当院では
・痛みが強い人は「ES4000によるハイボルテージ治療」
・だいぶ痛みが引けた方には「MCR療法」
・昔から鍼灸療法が身体に合うという方は「鍼灸療法」も合わせて施術します。
・時間がある程度たって組織が硬くなってきたら「運動療法のメニュー」も実施しています。
ゆっくり・じっくり・・途中でくじけそうになったらモチベーションを上げるように声を掛けていきますので、よろしくお願いいたします。 一緒に頑張っていきましょう!