みなさんこんにちは。片野ですm(. .)m
今回はいわゆる「クセになった捻挫」の改善した例を紹介したいと思います。
年齢・27歳 男性
仕事・デスクワーク
2年ほど前にフットサルで捻った足首の捻挫をして、その後も繰り返し捻って本人的には「クセになった」と思っつていました。 前回捻挫したのはおよそ3か月以上前。
そしてなかなか痛みが引けずにとりあえず来院してみたとの事。
診断したところ、「前距腓靭帯」という足首の捻挫ではオーソドックスな部分の靭帯が伸びてしまった状態で治ってました。(これを陳旧性の捻挫と言います)
こうなってしまうと身体が「治す」という事を止めてしまってるので、いつまでたってもなかなか痛みが引けません。
なぜなら前距腓靭帯は足首が前にスライドされるのを防ぐ役割があります。その衝撃がとても強いので「治っては痛める」の繰り返しになってしまうからです。
形が変わってしまってるのでちゃんと機能しないのも当然で、しっかり足首を止められないからしょっちゅう同じ部分を伸ばしてしまいます。
これがいわゆる「捻挫がクセになった」という状態です。
治し方としてはそのままにしていても私はどうしようも出来ません。
私たちの「治療」というのは「身体が治るのを助ける」というやり方なので身体が「この部分はもう治ってしまてる」という認識だとそれ以上我々にはどうしようも出来ません。
伸びきって治ってしまってるので、すぐに捻る可能性が高いです。また同じ場所を捻ったらすぐに来院して下さい!
同じ部分を壊してしまったというのなら治すチャンスが訪れます。その時にしっかりと
1.2週間~3週間に渡ってしっかりとした固定
2.なるべくその部分を動かさないように日常生活で気を付けてもらう。もしくは「日常生活でこの動きはo.k.この動きはダメ」と専門家に指摘してもらう
3.3~4週間経ったら組織が硬くなって治るのでしっかり1~2週に渡ってのリハビリ。
をしっかりやってせっかくのチャンスの時に治してしまいましょう!
長くなりましたが、その男性患者さんは最初は説明を受けて面食らってしまいました。
まぁ「治ったとしてもこのままじゃ無理。また怪我した時にチャンスがあります」なんていわれたらがっかりしてちゃいますよね(;^_^A
しかし偶然にもその週末の日曜日にフットサルをしまして全く同じ場所を捻挫しまい急いで来院!((当院は日曜日も診療しています。)
当院が行ったのはこんな感じです。
◆2週間のガッチリとしたテーピング固定(固定の強度は本人の希望もあり最強にしました)
◆毎日・1日おきの通院
◆2週間経ったあとに1週間リハビリ運動
◆練習はしっかりランニング系を休んで頂き、当院でしっかり体幹トレーニングやチューブを使ったスクワットなどで基礎的な筋力トレーニングのアドバイスをしました。
◆スタミナ面の低下が心配なので、市民体育館にあるエアロバイクで心拍数を1分間130~140に設定してもらい実行して頂けました(心拍数1分間130~140はスタミナが付きます。いまのエアロバイクは心拍数測定装置が常備してあります)
しっかり治してもらいその後もフットサルに参加しましたがそれ以来再発はしてないそうです。
やっぱり早期発見早期治療ですよね!
陳旧性の捻挫はスポーツをやっている方で多い環境としては
・チームの事情で休めない人(監督・先輩が理不尽に厳しすぎる・人がいないから出場せざるを得ない)
・痛いけどなんかもういいやと思ってる人。(段々痛くなってきて来院するケースでもあります)
・とにかく練習しなくちゃいけない。ケガで休んでいる間はスキルがUPするとは思ってない人
こんな方が多いですね。
働き盛りや普段運動しない方でもいます。
・高いヒールをいつも履いて歩き回ってる職業の方
・デスクワークで足首を内返しにずっとしているポジションの方
・同じくデスクワークでつま先立ちになってるポジションの方
・・・どうでしょうか?当てはまってる方はいませんか。
この方々は「足底筋膜炎」や「モートン病」なども併発しやすので注意ですね!
そのうち当院の「症状別メニュー」にもしっかりとした「四十肩・五十肩」「陳旧性の捻挫」「モートン病」「足底筋膜炎」の事について書きたいと思います!
いまは他に書くこと等が多すぎて・・・よかったらその他の「症状別メニュー」ものぞいてみて下さいね!