みなさんこんにちは。片野ですm(. .)m
今回は膝の痛みが改善した一例をここで挙げてみようと思います。
以前も膝の痛みが改善した例というスタッフブログで書いたのですが、前回と同じく年齢も40代とお若い方の症例です。
同じ「膝の痛み」でもまた原因が違いますし、その原因が現代病らしいので書きだそうと思いました。
年齢 /40代 男 中肉中背 肥満ではない
職業 /タクシーの運転手さん 一日中運転
プライベート /長く座ってることが多い・座いす使用多い。 休みの日は家でゆっくりビデオ鑑賞が好き
靴は仕事は革靴・プライベートはスラックスを愛用 運動はずいぶん昔していたが、いまはきっかけがないせいもあって長いことしてない。
お風呂はシャワー程度。
来院の経緯 /最初は少し重だるい程度でしたが、徐々に痛みに代わってきてまずは整形外科を受診。膝に水が溜まっていてそれを抜いたり・ヒアルロン酸を注射していた日々が3か月ほど続く。
その整形外科では干渉波もやっていたそうです。 通院は週1回か2週間に1回くらいでされていたそうです。
少しは良くなったと思ったらまた痛くなる、の繰り返しでネットで私の院を見かけて来院。
私が診させてもらったところ、ぎょっとしました・・なんと40代なのに両下半身にほとんど筋肉がないのです。
まるで野菜の「ごぼう」の様。思わず「もしかしたらなにか大病した後ですか?」と聞いてしまったくらい。
運動も歩くことすらあまりしてなく、太ってはいないのですがとにかく足だけが異常に細く感じました。それに伴って全身の筋肉も細く低下状態。 (足ほどではなかったですが)
少々のぜい肉がついていたせいで本人はあまり「自分の筋肉がなくなってる」自覚がなかったのですが、私の足の弾力感と自分の足の弾力感と比べてもらったところ、格段に違うのでまずは実感していただきました。(筋力低下の筋肉は触ったら温めたマシュマロの様にふにゃっとした触感があります)
膝自体の診断は「軟骨組織と半月板の損傷」でした。ただ違うのは「全身の筋肉・特に下半身の筋肉が低下していて、筋肉がスプリングの役割をしていなくて繰り返しの衝撃で軟骨組織・半月板を痛めてしまっていた」という事です。
それだけではなく、プライベート&仕事といつも座ってるので腰まわり~背中の周囲のインナーマッスルの緊張がものすごかったです。 ここもスプリングの役割をしてるのでここの緊張も取ったほうがいいと感じました。
なのでまとめると
・スプリングの役割を果たしている筋肉・特に下半身の筋肉が低下しているため、膝の中の衝撃がほとんど緩和されていない状態
・腰~背中の筋肉の疲労も強く、ここでもショック吸収が働いてない
・靴自体も衝撃吸収素材が入ってないので、衝撃吸収できていない。
・お風呂はシャワー程度だったので、軟骨組織周辺という新陳代謝が遅れがちの場所のケアが出来ていない。
当院の施術はこんな感じでしました。
1.まずは膝の治療をしなくてはいけないので手袋タイプの電気導子を使ったMCR療法(手袋タイプの方が専門家が細かく患部を施術出来ます。 6時間くらいずっと患部の血行がよくなるのでその間は組織の新陳代謝が上がって治す働きを大きくしようという事です。)
2.腰~背中SPAT療法(腰~背中の小さなインナーマッスル群の緊張を取って筋肉というスプリングの働きを良くしようという事です。)
3.当院のEMSを8分かけました(これは動かなくても筋肉をつけるアスリートも使う電気治療です)
4.靴はプライベートの時はランニングシューズに替えてもらいました。(膝のショック吸収をしっかりしておくため)
5.傷口を治すという事は実は「免疫」を使っているため、腸内フローラの環境を整えるために食事のしかた・睡眠が免疫に与える影響の大きさをお話しました。かなり興味を持って聞いて頂けたので、プライベートで良く実行して頂けました(腸内フローラや睡眠と免疫・怪我の治り具合がよくなる理由については当院の症状別メニューに書きましたのでお読みになられるとよいと思います。)
6.使い捨てカイロでも良いから日中から温めましょう。お風呂にはしっかり長めに浸かりましょうとアドバイス。
7.とにかく足の筋肉をつけなければまたぶり返すので、筋肉が足のスプリングという事を理解してもらったあとにまずは自転車を一日おきで良いから15分~20分やってもらうようにしました。もしくは平泳ぎ以外の水泳もいいですよとお話させて頂きました。
その後2週間でほぼ痛みが無くなりました。 でも筋肉の方はまだまだ時間がかかるので運動の方は続けましょうとお話しました。 また数日後に来院されたときに話を聞いたら、水泳が自分に合っていたようで、一回200円の市民プールにいって週一回は30分くらいを休み休み泳いでいるそうです。
運動の後は調子が良いので、どんどん実践して頂いてます。
やっぱり「良くなった実感が湧かないと、実行に移らない」のが人間の心情ですね!
じつは筋肉を多少でも使うと「パンプアップ」といって筋肉が疲労して少し張ってきます。この時に少し弾力性が増して一時筋肉がついたようになるのです。今回はそれを狙った施術なのでした。
水泳によって全身の筋肉も復活しだしまして、3か月くらい経った今は痛みもなく元気に暮らしてるそうです。水泳の効果で社内の健康診断も数値が安定して喜んでました。 普段は数値がかなり良くなかったみたいですね。
こんな感じです。 運動がいかに大切でちょっとでもやってるのと、そうでないのだとこんなにも違うものかと私自身思い返す出来事となりました。
まだ筋力低下とか膝が痛いとかなら良いですが、やはり成人病やガンなどの疾患は運動不足からくることが多いので、もしかしたらそれも防げたのかな・・・と思うと自己満足ではありますが納得のいった仕事が出来たかなぁと思わせて頂けました。
おっと、膝のセルフケアの仕方は当院の「症状別メニュー」に書いてありますのでご一読くださいね!