皆さんこんにちは。片野ですm(. .)m
今回はストレス痛が改善した女性について書こうと思います。
この患者さんは「頸の痛みのストレス痛」といってもなかなか受け入れてもらえなく、通院の最中に「とある事」から信用してもらいまして、そのままセルフケアを積極的に実行してもらったらスムーズに痛みが取れて→治癒という流れになった代表選手なのでここに紹介してみます。
「年齢」・40代前半 女性
「職業」・サービス業
「来院のきっかけ」・交通事故で来院(当院では交通事故の患者さんは保険治療が出来ます)
「痛む範囲」・首~背中にかけてのインナーマッスル中心の筋断裂
「症状」・腫れ・熱感などのいわゆる急性期の炎症症状・首の前後屈・側屈に痛み
「性格」・基本的に明るい方なのですが、ちょっと思いつめる・考えすぎる傾向のちょっとデリケートな方
最初の施術後の経過はこんな感じです。
◆三週間~1か月くらい通院してもらったところ、最初の1~2週でだいぶ痛みが軽減しました。
◆でもまだ日によって以前より痛みの強さはかなり良くはなってるものの、重だるかったり・薄らいだり調子の何となく悪い時があったりのアップダウンを繰り返してました。
◆整形外科に受診する前の症状は腫れも無く、軽い筋肉の線維化が進んでいるくらい。可動範囲は後屈が少し狭まってるくらいで動き的にはほぼ正常に近いくらいでした。
◆その後一か月を少し過ぎた辺りで月一回の整形外科の検診に行ってもらいました。(接骨院で交通事故で受診する方は、一か月に一回医師の診察を受けるのが法律です)
その時にお医者様から「あなたの頸の痛みはストレスによるものが大きいね」と言われましてショックを受けて来院。
そこのお医者様では対処法を特に教えてもらわなかったのでショックが大きかったそうです。
でも「首の痛みがストレスによるもの」なんて言われて正直疑問に思うのは当然の事です(;^_^A
それに「ストレスによるもの」と言われたらなんとなく「自分が悪い」様に感じるし、何といっても「治らない感」のイメージが強いですよね。
私としては医師からの正式な診断結果が出たので逆にやりやすかったです。
当院でやった施術は主にこんな事です。
1・まずはストレス痛とはどんなものか知ってもらうため、作成した資料をみせて痛む理由を理解してもらいました。
まずは知らないと対処法の理由が分からないし安心して施術を受けられませんからね!
詳しくは当院の「症状別メニュー」に書いてありますのでチェックしてみて下さい→http://katano-chiryoin.jp/1224/
2・頸のMCR療法と頸のSPAT療法を実施(これは以前からやってました)
3・首の星状神経節ブロック療法を実施
4・自宅や職場で首の深層に効かすようなストレッチを実施してもらいました
※5・顔面水付け法や私が「お友達と楽しくおしゃべりするだけでも痛みは軽減しますから、ちょっと予定を組んでみてはいかがですか?」と提案しました。
ここで「え?」となったのは※5番の項目ですね(笑)
理屈的には当院のストレス痛の「症状別メニュー」に書いてある通りですが、洗面器に顔をつけたくらいで・友達とお話したくらいで良くなるのかな?と思うのが心境です(笑)
でも偶然にもその数日後仲の良いお友達と会う機会がありまして、その時は話に華が咲いてとても楽しかったそうです。
・・・その帰り道、いつもは何となくあった痛みが完全に引けていて「あれっ???」っとなったそうです。
次の日に来院して頂いて、「先生こんな事ってホントにあるんですね!ちょっと色々実行してみたいと思います!」と言って下さいました(笑)
実は顔面水漬け法などは実施してもらえてなかったのです。確かににわかに信じがたい様な事はなかなか実践出来ないのが人間の心情というものです。
この「顔面水漬け法」順天堂大学病院で実際のストレス痛患者さんに向けてパンフレットを配布してる内容でして、信用がおけるものなのです。
私はこの情報はSPAT療法をご教授頂いた医師・鹿島田忠史先生から情報を頂きました。ちなみにこちらが医師・鹿島田忠史先生のHHPです→http://www.seikai.com/
その後は調子が悪いときは「顔面水漬け法」の他にしっかり睡眠をとってもらったり、大体仕事が根詰まった時に痛みが強くなる傾向だと自ら発見して頂いて、その機会の時はお友達とLINEや直接話す機会を増やして頂いたりと自らも積極的に治療に対して動いてもらいましてどんどん良くなっていきました。治す側の私としては大変助かりました(笑)
私は「治療とは私と患者さんがお互い協力しないと治っていかない」と思ってますので、まさにそれがとても大切な事なんだなと実感した経験でもありました。
今の時代、「治してもらう」受け身の治療は大きな病院でもやっていません。やっぱりお薬を飲むのも・ケースによっては食事制限なんかもお薬の一種ですよね。
私の院では「実施してもらう」のがお薬の代わりです。
でもそれに対する「医学的な根拠や納得のいく・分かりやすい解説」は私の仕事ですね。
今回はもうちょっと信頼おけるような説明の仕方があるのかな?ともう一度考えさせるような出来事ではありました!