ケガの後になかなか痛みが取れない（皮下血種） | 川越の整骨院 - 霞ヶ関片野治療院

みなさんは怪我をした時にいわゆる「青あざ」になった事、ありますよね。　☚そう、こんな感じです。

この状態、いわゆる「青あざ」は「皮下血種」「腱膜下血種」といいます。

やったばかりの時は血液ですからもちろん液体状です。

（注・写真の下に（脳）と書いてありますが、ここでは足や腕などのその他の場所を指してます）

これを４～５日経ったからといって「マッサージ」「揉んだり」「さすったり」「ほかに刺激があったり」していると最初は液体状だった血液が段々お餅状になってきます。

お餅状になった血液はふくらんで（体積が増えて）大きくなります。

そうすると内圧が高まって周りの組織が膨張して引っ張られて痛くなります。　たとえるなら、風船が膨らむと周りのゴムが伸びちゃいまうよね。　そんなイメージです！

身体の中は私たちが思っている以上に中身がギュウギュウに詰まってるのです！それこそもうスキマなんてありません。

　　実際の血種の画像がこちら。液体状の血液と、黒ずんでいてカタマリになっている血種とちょっと性質が違うのが分かると思います。

ちょっと気持ちの悪い画像を見せてしまって申し訳ないのですが、これもわかりやすくするため・・・ご容赦くださいm(. .)m

最初は青あざが出来て分かりやすいのですが、１週間もすると青あざが消えてきます。でも次の画像の赤い〇で示してる様に「ポッコリしてる」感じがしますよね。これも押すと結構もう痛いです。見た目はそれほどではないのですがね・・・

圧が高まって色々な痛みなどが出ることを医学用語で「コンパートメント症候群」といいます。　コンパートメント症候群は痛みだけでなく、時にはしびれる感じがあることも多いですね。

人間の身体の治る目安として、大体２週間くらいで組織はだいぶ治ってきます。最初に青あざが確認出来て１か月以上経って、さらに普通にしてると大丈夫なんだけど、圧を加える様な動作をすると痛みが強くなったり、シビレ感が出るというとまずこの「血種によるコンパートメント症候群」になってると疑った方が良いでしょう

まずはケガをしたら「４８時間は良く冷やしましょう」これはそれ以上出血させない意味もあります。

出血が多い=血種が大きくなる可能性が大きくなるという事です。

　アイシングは痛み止めの効果もありますから大切です。

それ以上あまり動かさないようにするために、やはり２週間はテーピングなどの固定をした方が良いですね。

患部に刺激を与えるとこの「血種」になりやすいのでその刺激を防ぐ意味もあります。

４８時間経ったら「よく温めましょう」　「温める」というのは「血液の中の栄養素と壊された組織を交換する」　という意味もありますし、液体状の血液を吸収させるという効果もあります。

確かに先程書いたように「刺激があると血種になりやすい」と説明しましたが、足や利き腕などはどうしても使ってしまうため、血種になりやすいのです。　そこでしっかり温めたり・固定することで少しでも出血量を抑えたり、液体状の血液を少しでも吸収させたりする必要があるのです。

揉んだり・さすったりすると、その液体状の血液の吸収をジャマするだけではなく、液体状の血液をお餅にしてしまうのを増長させてしまうのです。　直接患部のマッサージなどは避けて部位より離れたところにして、患部への直接マッサージは２週間以上経ってからが良いでしょう。

実はここまでは私のHPの「症状別メニュー」に書いてある「ケガの自宅での処置・対処法」と一緒なのです。

やはり「早期発見・早期治療」です！そのリンク先はこちら　http://katano-chiryoin.jp/993/

それでもお仕事などでどうしても血種状になってしまう方もいるでしょう。

１.やはり温めましょう

お餅状の血種を少しでも吸収させるためです。使い捨てカイロ・お風呂・お酒・コタツ・・とにかくよく温めましょう。

２．軽めのサポーターなどで良いから圧迫しましょう。

簡素に言うと圧迫すると吸収を高める働きがあります。画像の様に専門的なサポーターでなくてもいいです。　古くなったハイソックスの足首の部分を切ってそれをサポーターの代わりにしていただけるとよいでしょう。

スパッツなども寒いときは利用しやすいです。

残念ながら、いちど血種状になってしまうと「身体が吸収されづらい物質になってしまう」のです。

血種のたまり具合によりますが、なってしまうと大体１ヶ月～１ヶ月半位は痛みがなかなか取れません。

でもいいことを言わせてもらうと、壊された組織自体は約３週で治っているため大事に治療・管理してればそれ以上痛みが悪化なることはありません。　なのでどんどん使っても構わないのです。

・・・その代わり血種の吸収が遅れるので痛みはなかなか引かないですが・・・

これは仕事やその人の環境によって考え方が変わってくると思います。

「なるほど。なら痛いだけで使っても悪化しないんだな。よし我慢して使おう！」という人は使えば良いし、

「痛いのはやっぱりやだなぁ・・しっかり治したい」という人はしっかり上記の処置と安静を心がけた方がいいいです。

しかし痛みのない生活の方が良いに越したことはないので、やはり最初の初期症状のうちに対処した方が良いです。　

何事も「早期発見・早期治療」が望ましいです。